10月20日(火)と27日(火)の2回にわたり、作業療法学科3年生の「高齢期作業療法学演習」において、社会福祉法人ふくしをデザイン(特別養護老人ホームなごみの里)の作業療法士・香月真先生を外部講師としてお招きしました。
香月先生は、高齢者のものづくりや地域との交流を通じて、社会参加や役割づくりを支援する「Roren(老練)」という活動に取り組まれています。
今回の授業では、施設に入居されている宮原良子さん、篠崎タツミさん、大坪秀樹さんの3名にも講師としてご参加いただき、ご自身の経験や日々の取り組みについてお話しいただきました。
宮原さんは、得意な編み物を通じた社会貢献活動を紹介され、学生全員に手作りの小さな袋をプレゼントしてくださいました。篠崎さんは、組紐づくりなどの作業活動を通して、再び日記や手紙を書けるようになった喜びを語ってくださいました。また、大坪さんは、右片麻痺と失語症がありながらも、左手で制作された木工作品を披露し、身振り手振りを交えながら、ご自身の思いを一生懸命に伝えてくださいました。





学生たちは、3名の経験や思いに真剣に耳を傾け、作業療法は「できないこと」だけに目を向けるのではなく、その人が持つ力や可能性を生かし、役割や生きがいにつなげていくことが大切であると学びました。また、「作業療法に対する考え方が変わった」「作業療法士を目指す意義を改めて感じた」といった感想も寄せられました。
高齢者の方々がこれまでの経験を学生に伝え、「教える」という新たな役割を担うことも、作業療法の大切な実践の一つです。
学生たちにとって教科書だけでは得られない貴重な学びとなり、講師の皆様と学生の双方にとって、大変意義深い時間となりました。